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1.はじめに
女性の社会参加により保育の多様なニーズが求められている社会状況の中で、延長保育に対するニーズは深刻な問題となっているのではないか?また、その保育に関わる保育者にも、園児の健康・栄養といった成長・発達にもっとも大切な一部分を担うことになり、責任大となることと、精神的なケアについてはどうなのか考えてみたい。

 

2.アンケート結果については、別紙の通り

 

3.アンケート結果から考えられること
睡眠時間については、延長保育児と通常保育児と比べると、そう大差はなかった。自律起床についても同じことがいえるが、自律起床出来ている児は、朝食をスムーズに食べられている。
夕食の有無については、約半数の児が、また家族と夕食を食べている。食べる量については個人差も考えると、どう考えられるか。朝食を食べてこなかった児は、生理的に要求するのか、家族が食べる雰囲気でそうなるのか?夕食の熱量は、資料?の通り基準に近い総熱量で支給している。家族の子どもに対する健康問題の意識を見てみると、睡眠時間、栄養に気を配り意識も高い。

 

4.おわりに
この機会に延長保育児の生活習憤を知ることは出来た。延長保育児は疲れているのだろうかと、思うこともあるが、児に向き合うと本当に元気だ。また、元気だから家族も延長保育を利用するといった背景があるかもしれない。延長保育児の発育曲線を作ってみた。個人差はあるものの順調に発育していると言えるのではないか。カウプ指数・肥満度を計算してもその域をでない。欠席・罹患率も他児とそう大差ない。延長保育児のほとんどは好んで夕食を食べるし、楽しいと返事が返ってくるが、どうなのか?家族の都合で長時間園で過ごさなければならない園児の精神的ケアはどうなのか?家族と保育者は、常に心のサインを見逃してはならないのではないか?

 

 

 

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